【2026年度】データベーススペシャリストのおすすめ参考書|CBTでどうなる?今年度で最後?

試験
データベーススペシャリスト試験
結果・スコア
令和7年度秋期 合格(午前Ⅱ 88点・午後Ⅰ 75点・午後Ⅱ 65点)
使った教材
  • 情報処理教科書 データベーススペシャリスト(翔泳社)

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こんにちは、DigiQual(デジクオ)編集部です。

データベーススペシャリスト試験(通称「デスペ」)は、参考書を何冊もそろえるより、定番の1冊を使い切るほうが効率のよい試験だと感じています。この記事では、編集部メンバーが実際に使って合格した、翔泳社の『情報処理教科書 データベーススペシャリスト』と、その使い方を紹介します。あくまで編集部メンバー個人のおすすめなので、参考のひとつとしてご覧ください。

また、データベーススペシャリスト試験は2026年度(令和8年度)の後期試験が、現行制度での最後の実施になる予定です。あわせて、試験の構成と2027年度からの新制度もまとめます。

  • この記事は、IPAの高度試験、AWS認定、Python、ORACLE MASTERなど、IT資格を10個以上取得しているデジクオ編集部が確認しています
  • 編集部メンバーは、データベーススペシャリスト試験をこれまでに3回受験し、2回合格しています。直近の受験は令和7年度(2025年)秋期で、CBT方式になる前の紙の試験です
  • ほかのIT資格との難しさの比較はIT資格の難易度ランキング、転職での評価はIT資格おすすめランキングをご覧ください

編集部メンバーの令和7年度秋期(紙の試験)の成績は次のとおりです。午前Ⅰは免除のため「***」と表示されています。

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験の結果画面。合格、午前Ⅱ88.00点、午後Ⅰ75点、午後Ⅱ65点(受験番号は非表示にしています)

科目(従来の名前) 得点 合格基準
午前Ⅰ 免除 60点
午前Ⅱ 88点 60点
午後Ⅰ 75点 60点
午後Ⅱ 65点 60点

2026年度の試験概要|CBT方式でどうなる?

2026年度は、すべての試験区分がCBT方式(試験会場のパソコンで解答する方式)になりました。データベーススペシャリスト試験は後期のみの実施です。

項目 内容
実施方式 CBT方式(後期)
申込受付 2027年1月27日〜2月27日
科目A-1・A-2の実施期間 2027年2月20日〜3月2日
科目B-1・B-2の実施期間 2027年3月16日〜3月28日
受験手数料 7,500円(税込)
合格率(令和7年度秋期) 18.4%(受験者9,769人)
ITSSレベル レベル4(高度試験)

試験の構成は次のとおりです。従来の「午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ」が、CBT方式では「科目A-1・A-2・B-1・B-2」という名前になりました。参考書や過去問サイトでは、いまも従来の名前で書かれていることが多いので、対応関係を覚えておくと便利です。

科目 従来の名前 試験時間 形式 出題数/解答数
科目A-1 午前Ⅰ 50分 四肢択一 30問/30問
科目A-2 午前Ⅱ 40分 四肢択一 25問/25問
科目B-1 午後Ⅰ 90分 記述式 3問/2問
科目B-2 午後Ⅱ 120分 記述式 2問/1問

科目A-1は高度試験に共通の科目です。応用情報技術者試験の合格などで免除される場合があります。免除の条件は、IPAの公式サイトで確認してください。

CBT方式の予約の流れや、試験会場での当日の雰囲気は、編集部メンバーが前期試験の科目A-2を受けた受験レポート(IPA高度試験のCBTを初めて受けてみた|科目A2編)で紹介しています。申込みや点数の確認に使うマイページについては、IPAのCBT用マイページの解説をご覧ください。

おすすめの参考書は『情報処理教科書 データベーススペシャリスト』

項目 内容
書名 情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026〜2027年版
著者 三好康之(ITのプロ46)
出版社 翔泳社(2026年3月発売)
価格 3,278円(税込)
ページ数 656ページ
過去問 過去24年分の問題と解説(多くはダウンロードで提供、期限は2027年9月末)

1冊で足りる理由

編集部メンバーも、2回目の受験では学習時間がかなり限られていましたが、この参考書1冊で合格できました。ただし午後Ⅱ(科目B-2)は合格基準ぎりぎりでした。時間が少ない人ほど、科目B-2の対策に早めに手をつけることをおすすめします。

この参考書は、SQL・概念データモデル・関係スキーマといった教科書としての解説に加えて、過去24年分の過去問と解説がそろっています。データベーススペシャリスト試験で必要になる「知識」「過去問演習」「午後(科目B)の解き方」を1冊でまかなえるため、何冊も買い足す必要がありません。

特に役立つのが、科目B(従来の午後)向けの整理です。出題傾向に沿って重要な過去問が整理されているため、時間が限られていても、どの問題から手をつけるべきかがわかります(構成は版によって変わるため、購入前に目次を確認してください)。解く時間がとれない問題は、解説を読むだけでも出題の傾向をつかめます。

また、科目Bの問題文は長く、時間が足りなくなりやすい試験です。この参考書では、よく出る業務の題材や用語がまとめられているため、事前に読んでおくと本番で問題文を読むスピードが上がります。

使う前に知っておきたい点

気をつけたい点 対策
用語の解説を順に読む教科書ではなく、テーマ別に過去問を解きながら進む構成 最初から順に読むより、セミナーを受けるつもりで全体を通読する
過去問や解説の多くはダウンロード(PDF)で提供される 印刷するか、タブレットで読める環境を用意する
科目A-1(午前Ⅰ)の対策は含まれない 無料の過去問サイトや、高度試験の科目A向けの問題集で補う

参考書の使い方(おすすめの進め方)

段階 やること
1. 通読 本書を一通り読み、試験の全体像と科目Bの解き方をつかむ
2. 科目A-2 本書の過去問(午前Ⅱ)で、知識問題を固める
3. 科目B 重要とされている過去問から順に解く。時間がなければ解説を読む
4. 科目A-1 免除がない場合は、過去問サイトなどで高度試験共通の問題に慣れる

ダウンロード特典はタブレットで使うと便利

ダウンロード特典の過去問はページ数が多く、すべて印刷すると手間も費用もかかります。印刷する場合は、両面印刷や1枚に2ページを割り付ける印刷にすると枚数をおさえられます。

タブレットとペンを使えば、PDFに直接書き込みながら解けます。画面を分割して、片側に問題文、もう片側に解答用のメモを表示する方法もおすすめです。

iPadの画面を分割し、左にIPAの過去問題、右に書き込み用のノートアプリで問題の図を表示して書き込んでいる様子

編集部メンバーが紙の試験に向けて学習していたときの画面です。左にIPAサイトの過去問題、右にノートアプリを開き、図に直接書き込みながら解いています。

出典:IPA 平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午後Ⅱ 問2

CBT方式の本番では、問題はパソコンの画面に表示され、メモ用紙とボールペンが用意されます。普段から画面で問題文を読む練習をしておくと、本番の形式に慣れられます。

2027年度からの新制度でどう変わる?

IPAは、現行の試験制度を2026年度の試験で終了し、2027年度から新しい試験制度に移る予定と発表しています。応用情報技術者試験と高度試験は再編され、「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」として「マネジメント」「データ・AI」「システム」の3区分が新しく設けられる予定です。

項目 2026年度まで(現行) 2027年度から(予定)
データベーススペシャリスト試験 後期に実施 新制度の試験区分には含まれていない
新設の試験 ― プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の3区分ほか
実施時期 ― 2027年度の夏頃〜秋頃から
実施方式 CBT方式 CBT方式

データベースの知識は、新制度でも「データ・AI」などの区分で役立つと考えられます。ただし、データベーススペシャリスト試験と新しい区分の対応関係は、IPAからまだ発表されていません(2026年10月時点)。

IPAは、現行の高度試験で一部の科目の免除条件を満たした人に、新制度でも一定期間、経過措置として免除を設けることを検討しています。詳しくは、IPAの「試験制度の見直しについて」のページで最新の情報を確認してください。

現行のデータベーススペシャリスト試験を受けられるのは、2026年度の後期試験が最後です。資格として取っておきたい人は、2027年2月〜3月の試験に向けて準備を進めましょう。

まとめ

ポイント 内容
参考書 『情報処理教科書 データベーススペシャリスト』1冊を中心に使う
補うもの 科目A-1(午前Ⅰ)は、過去問サイトや高度試験共通の問題集で対策する
試験日程 2026年度は後期のみ。科目Aは2027年2月20日〜3月2日、科目Bは3月16日〜3月28日
新制度 現行のデータベーススペシャリスト試験は2026年度で終了予定

参考書には向き不向きがあります。購入前に、書店や出版社のサンプルページで中身を確認してみてください。

ほかの高度試験やIT資格と比べたい場合は、IT資格の難易度ランキングとIT資格おすすめランキングもあわせてご覧ください。

出典:IPA「データベーススペシャリスト試験」、IPA「令和8年度 応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験の申込受付期間・試験実施期間」、IPA「試験制度の見直しについて」、紀伊國屋書店ウェブストアの書誌情報(いずれも2026年10月25日確認)